活動状況

2004年02月12日

在日外国人学校健康診断

投稿者:多文化共生教育・研究プロジェクト 【地域貢献特別支援事業活動】

学校保健法による定期健康診断を受ける機会がない在日外国人学校の児童生徒に対して、健康診断を実施しました。群馬県内の6校1託児所に出向き、このうち数校については前年度からの引き続きの実施となります。これによって発育についての調査も行うことができるようになりました。
 前橋市の群馬大学附属病院の医師や教官、学生ボランティアなど30人あまりがスタッフとして活動し、日本の学校では小中学校にあたる年齢の子どもたち550人の健康診断を行いました。
 この結果に基づき、「からだの健康相談会」「こころの健康相談会」「からだとこころのワークショップ」が開催されました。

  • 日時:平成16年2月12日、13日、17日、18日
  • 場所:東毛地域の外国人学校6校と1託児所
  • (イスパーノ・アメリカーノ学院、ジェンテ・ミウーダー、パラレロ太田校、 パラレロ東村校、ピタゴラス太田校、ヘベッカ、日伯学園)
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医学部保健学科の医療スタッフへ「多文化共生研究プロジェクト」の説明をする
プロジェクト代表・結城恵助教授。
実施責任者の佐藤由美助教授(写真中央)から、多文化共生研究プロジェクトの
一環として、「在日外国人学校健康診断」を
実施する目的・主旨の説明がありました。
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外国人学校での健康診断ということで、
事前に主に使われているポルトガル語の講座が開かれました。講師は
PCDC通訳スタッフの岡部武ラウロさん。
「ポルトガル語:MEU NOME É・・・
(日本語:私の名前は・・・)」
診察をスムーズに進めるために
必要な言葉を学びます。

【健診当日】

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子どもたちの不安を取り除くため、健康診断の必要性と内容を通訳スタッフ(左)と
ともに丁寧に説明する斎藤泰子教授(右)と結城恵助教授(中央)。
診療を担当したのは、本学医学部附属
病院総合診療部の医師スタッフです。
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大勢の子どもたちが健康診断に参加しました。PCDC学生スタッフも子どもたちの誘導のお手伝いをします。 待ち時間に手あそびで子どもたちの緊張をほぐす結城助教授。
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<受付>
名簿と子どもが持参した調査票を照合、
確認して健康診断票・番号札を渡します。
<尿検査>
検査尿を受け取り、
健康診断がはじまります。
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<問診>
医療スタッフと通訳者が一組になって、
ひとりずつ話を聞きながら問診票の内容を確認します。
みんな静かに順番を待っています。
<視力検査>
チーム「エンフェルマリア」が手にしている視力検査器具にご注目!言葉を使わなくても検査ができるように工夫されています。
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指し示されたマークの輪の切れている方向と同じ方向に、
自分の持っている輪の切れている方向を合わせます。
04he15.jpg 待ち時間も子どもたちとあやとりをして
楽しみました☆
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<計測>
お揃いのかわいいエプロンを身につけた
チーム「エンフェルマリア」が
身長・体重・座高の計測を担当します。
子どもたちが不安がらないよう、優しく声をかけながら、正確に計測していきます。
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<診察>
医師の方が診療結果と聴打診等によって異常がないかを判断します。和やかな
雰囲気のなか診察が行われました。
診察終了。子どもたちが帰るスクールバスのなかでもあやとりが大人気でした。
みんな手先に集中しています。
04he20.jpg 健診終了後、思いがけず子どもたちから
花束を頂きました。
その心づかいにスタッフ一同感激です。
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