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活動状況

2004年02月29日

第4回多文化共生シンポジウム2日目

投稿者:多文化共生教育・研究プロジェクト

学生たちの地域貢献

基調講演 多文化共生政策の今と学生たちに期待すること
【講演:長谷川洋(大泉町長)】
第1部 多文化地域で活躍する学生たち
【パネリスト】AMIGOS(東京外国語大学)、CCS(世界の子どもと手をつなぐ学生の会)、PCDC(群馬県・群馬大学「多文化共生研究プロジェクト」)学生スタッフ
第2部 学生たちの地域貢献の意義・課題・期待
【パネリスト】メンデス・ペドロ・ネット(日本ブラジル学校協会長、ブラジル学校コレージオ・ピタゴラス校長)、小林芽里(浜松NPOネットワークセンター事務局長)、今井隆夫(太田市企画部国際交流室課長補佐)、五十嵐洋(群馬県総務部国際課グループリーダー)

※以上、敬称略

sympo2-1.jpg 群馬大学副学長中村喜美郎氏の挨拶で
多文化共生シンポジウム第2日目は幕を開けました。
sympo2-3.jpg sympo2-2.jpg 長谷川洋大泉町長による基調講演「多文化共生政策の今と学生たちに期待すること」が行われました。贈られたエールに学生たちも感激。
◇第1部 多文化地域で活躍する学生たち  
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〔左から〕AMIGOS(東京外国語大学)の島村暁代さん、渡辺桃子さん、ニ口亜希子さん。
東京外国語大学ポルトガル語専攻の学生を中心として、学んでいる言語を活かした在日外国人との交流活動をしています。
CCS(世界の子どもと手をつなぐ学生の会)の坂田麗子さん(右)と斉藤洋一さん(左)。
東京都を中心とした在住外国人の子どもに学習・適応・高校進学のサポートをしている学生NGO団体です。。
私たちPCDC群馬県・群馬大学「多文化共生研究プロジェクト」学生スタッフ(チーム「フレンドシップ」「実行ボランティア」「小鳥遊」「OKstars」「エンフェルマリア」)もパネリストとして参加。活動内容を紹介し、意見交換をしました。
◇第2部 学生たちの地域貢献の意義・課題・期待  
sympo2-8.jpg sympo2-9.jpg 〔写真 左から〕メンデス・ペドロ・ネットさん (日本ブラジル学校協会長、ブラジル学校コレージオ・ピタゴラス校長)、山本マルシアさん(通訳)、小林芽里さん(浜松NPOネットワークセンター事務局長)。
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〔写真 左から〕司会を務めた結城恵助教授(群馬大学教育学部)、五十嵐洋さん(群馬県総務部国際課グループリーダー)、今井隆夫さん(太田市企画部国際交流室課長補佐)。学生たちが多文化地域でどんな貢献ができるのか。
さまざまな立場の方からのコメントをいただきました。
sympo2-11.jpg 多文化地域で活躍する学生にもスポットが当てられた今回のシンポジウム。
学生たちにとっても、刺激を受けることができ貴重な交流の場となりました。

2004年02月27日

第4回多文化共生シンポジウム1日目

投稿者:多文化共生教育・研究プロジェクト

多文化共生支援者養成講座の締めくくりとして、2月28・29日の2日間にわたり第4回「多文化共生シンポジウム」を開催しました。
1日目は、平成14年度から継続してきた「不就学児童生徒の実態調査」の最終報告、2日目は「学生たちの地域貢献」をテーマに、報告とパネルディスカッションを行いました。
2日目には、大泉町長の長谷川洋さんによる基調講演を頂きました。この講演をもとに、多文化共生社会を築くために学生は何ができるのかについて、パネリストの方々との活発な意見交換が行われました。

不就学児童生徒の実態と教育支援
—大泉町の挑戦から これからの多文化社会の教育を考える—

第1部 不就学児童生徒の実態報告(最終報告)
【話題提供者】山田恵美子(大泉町教育委員会学校教育課指導主事)、 井上千恵実(大泉町立南中学校教諭)、清水洋子(大泉町立西小学校教諭)、清水秀代(大泉町国際政策課国際政策係長)、糸井昌信(大泉町立図書館長)、結城恵(群馬大学教育学部助教授)
【司会】関戸明子(群馬大学教育学部助教授)
第2部 調査から実践へ:教育サポート事業の試み
【話題提供者】三澤巌(大泉町立西中学校日本語指導助手)、清水秀代(大泉町立国際政策係長)、本プロジェクト学生スタッフチーム「フレンドシップ」、結城恵(群馬大学教育学部助教授)
【司会】牛木雅人(群馬県教育委員会事務局学校指導課指導主事)
第3部 公開座談会:不就学児童生徒を「ゼロ」にするために
【話題提供者】清水喜義(大泉町教育委員会学校教育課長)、山田恵美子(大泉町教育委員会学校教育課指導主事)、ロベルト・デ・カミーロ(ブラジル銀行アジア地域担当取締役)、合木康典(長野県総務部国際課長)、 五十嵐マリア(大泉町立南中学校卒業生・常盤高校生)、牛木雅人(群馬県教育委員会事務局学校指導課指導主事)
【司会】結城恵(群馬大学教育学部助教授)

※以上、敬称略

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sympo3.jpg ◇第1部 不就学児童生徒の実態調査(最終報告)
関戸明子助教授(群馬大学)の司会で進められました。
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sympo6.jpg 話題提供者は(右写真・左から)、山田恵美子さん(大泉町教育委員会学校指導課指導主事)、井上千恵実さん(大泉町立南中学校教諭)、 清水洋子さん(大泉町立西小学校教諭)、清水秀代さん(大泉町国際政策課国際政策係長)、糸井昌信さん(大泉町立図書館長)、 結城恵助教授(群馬大学)。
◇第2部 調査から実践へ:教育サポート事業の試み  
sympo7.jpg 司会は牛木雅人さん(群馬県教育委員会事務局学校指導課指導主事)
が務めました。
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三澤巌さん(大泉町立西中学校日本語指導助手)による入り込み指導・家庭訪問の試み。 清水洋子さん(大泉町立西小学校教諭)による放課後日本語学級の試み。 PCDC群馬県・群馬大学「多文化共生研究プロジェクト」の学生スタッフ:チーム「フレンドシップ」と結城恵助教授による『進路ガイドブック』作成の試み。不就学児童生徒へのさまざまなアプローチ、および、不就学児童生徒をゼロにするためのアプローチが報告されました。
◇第3部 公開座談会:不就学児童生徒を「ゼロ」にするために  
sympo11.jpg sympo12.jpg 第3部は座談会形式で行われました。 パネリストは(左から)、
結城恵助教授、牛木雅人群馬県教育委員会事務局学校指導課指導主事、糸井昌信大泉町図書館長、山田恵美子大泉町教育委員会学校教育課指導主事。
     
sympo13.jpg sympo14.jpg (左から)ロベルト・デ・カミーロさん(ブラジル銀行アジア地域担当取締役)によるブラジル銀行「Brasileirinhos nas Escolas」の試み。清水喜義さん(大泉町教育委員会学校教育課長)による大泉町の教育政策のこれから。
五十嵐マリアさん(大泉町立南中学校卒業生・常磐高校生)による「ブラジル人の子どもの目から」。 合木康典さん(長野県総務部国際課長)による「サンタ・プロジェクト(外国籍児童就学支援プロジェクト)」の試み。また、牛木雅人群馬県教育委員会事務局学校指導課指導主事による群馬県のこれからの取り組みについて話題が提供され、不就学児童生徒を「ゼロ」にするための方策が議論されました。
◇交流会  
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教育学部の富澤秀文教授の開会の辞で交流会がスタート。 群馬大学会館「あらくさ」で、和やかな雰囲気のなか行われました。 普段なかなかお目にかかれない方とも立食しながらたくさんお話できました。
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東京方面からも、この議題に関心のある学生さんたちが参加してくれました。交流が深まりました☆
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  全員で記念撮影です。
第4回「多文化共生シンポジウム」第1日目は無事に終了!

2004年02月12日

在日外国人学校健康診断

投稿者:多文化共生教育・研究プロジェクト

学校保健法による定期健康診断を受ける機会がない在日外国人学校の児童生徒に対して、健康診断を実施しました。群馬県内の6校1託児所に出向き、このうち数校については前年度からの引き続きの実施となります。これによって発育についての調査も行うことができるようになりました。
 前橋市の群馬大学附属病院の医師や教官、学生ボランティアなど30人あまりがスタッフとして活動し、日本の学校では小中学校にあたる年齢の子どもたち550人の健康診断を行いました。
 この結果に基づき、「からだの健康相談会」「こころの健康相談会」「からだとこころのワークショップ」が開催されました。

  • 日時:平成16年2月12日、13日、17日、18日
  • 場所:東毛地域の外国人学校6校と1託児所
  • (イスパーノ・アメリカーノ学院、ジェンテ・ミウーダー、パラレロ太田校、 パラレロ東村校、ピタゴラス太田校、ヘベッカ、日伯学園)
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医学部保健学科の医療スタッフへ「多文化共生研究プロジェクト」の説明をする
プロジェクト代表・結城恵助教授。
実施責任者の佐藤由美助教授(写真中央)から、多文化共生研究プロジェクトの
一環として、「在日外国人学校健康診断」を
実施する目的・主旨の説明がありました。
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外国人学校での健康診断ということで、
事前に主に使われているポルトガル語の講座が開かれました。講師は
PCDC通訳スタッフの岡部武ラウロさん。
「ポルトガル語:MEU NOME É・・・
(日本語:私の名前は・・・)」
診察をスムーズに進めるために
必要な言葉を学びます。

【健診当日】

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子どもたちの不安を取り除くため、健康診断の必要性と内容を通訳スタッフ(左)と
ともに丁寧に説明する斎藤泰子教授(右)と結城恵助教授(中央)。
診療を担当したのは、本学医学部附属
病院総合診療部の医師スタッフです。
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大勢の子どもたちが健康診断に参加しました。PCDC学生スタッフも子どもたちの誘導のお手伝いをします。 待ち時間に手あそびで子どもたちの緊張をほぐす結城助教授。
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<受付>
名簿と子どもが持参した調査票を照合、
確認して健康診断票・番号札を渡します。
<尿検査>
検査尿を受け取り、
健康診断がはじまります。
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<問診>
医療スタッフと通訳者が一組になって、
ひとりずつ話を聞きながら問診票の内容を確認します。
みんな静かに順番を待っています。
<視力検査>
チーム「エンフェルマリア」が手にしている視力検査器具にご注目!言葉を使わなくても検査ができるように工夫されています。
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指し示されたマークの輪の切れている方向と同じ方向に、
自分の持っている輪の切れている方向を合わせます。
04he15.jpg 待ち時間も子どもたちとあやとりをして
楽しみました☆
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<計測>
お揃いのかわいいエプロンを身につけた
チーム「エンフェルマリア」が
身長・体重・座高の計測を担当します。
子どもたちが不安がらないよう、優しく声をかけながら、正確に計測していきます。
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<診察>
医師の方が診療結果と聴打診等によって異常がないかを判断します。和やかな
雰囲気のなか診察が行われました。
診察終了。子どもたちが帰るスクールバスのなかでもあやとりが大人気でした。
みんな手先に集中しています。
04he20.jpg 健診終了後、思いがけず子どもたちから
花束を頂きました。
その心づかいにスタッフ一同感激です。
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