2004年10月23日
テクノドリームツアー
投稿者:多文化共生教育・研究プロジェクト
- 日時:平成16年10月23日
- 場所:群馬大学工学部(桐生キャンパス)
テクノドリームツアーとは、実験をとおして小・中学生に科学のおもしろさを体験してもらうことを目的に企画され、毎年子どもたちに好評の事業です。 桐生キャンパス学園祭(10月22日カラ4日)に併せて毎年実施されており、今年で8回目の開催となります。 研究室ごとに学生主体で子どもたちが興味を示すような実験を企画し、子どもたちは桐生キャンパス内の各研究室を巡りながら実験に挑戦していくというものです。
◇各研究にて行われた実験
- 1.高分子ってなんや? 2.パラパラ自分andライフゲーム 3.ドライアイス射的!!
- 4.自作スピーカ、ミニ四駆の改良 5.アイボと遊ぼう! 6.壊れる3!
- 7.火にかけても紙が燃えないなど 8.小さな世界・大きな技術
- 9.光体験ツアー〜めざせ!!光の錬金術師 10.スライム工場
- 11.if(もし)→光化学→future(未来) 12.ペットボトルロケットを飛ばそう!!
- 13.どうやって水をきれいにするの? 14.川遊びをするときは鉄砲水に気をつけよう
- 15.ドリームツアー オブ カラー 16.環境にやさしい化学
私たち日本人が通う学校には当たり前にあるものでも、外国人学校にはない、というものがいくつもあります。そのひとつが理科室です。外国人学校の子どもたちは、普段の授業で科学実験を体験する機会がありません。
そこで、外国人学校への教育支援として、「テクノドリームツアー」に招待し、実際に科学実験を体験してもらうという事業を実施するに至りました。このツアーに外国人学校の子どもたちを案内する活動をコーディネイトするのは、本年度で2回目となります。
今回はイスパーノ・アメリカーノ校(ペルー学校)とピタゴラス(ブラジル学校)の生徒計39名とツアーを楽しみました。また、通訳スタッフとして、工学部大学院で研究をしている留学生、東京外語大学の学生さんも活躍してくださいました。
◇外国人学校の子どもたちのためのスペシャルプログラム
工学部生命化学工学科の若松馨教授と研究室の学生さんのご協力を得て、外国人学校の子どもたちのためのスペシャルプログラムが提供されました。
このスペシャルプログラムでは、「危険がない」「費用や手間があまりかからない」「やっておもしろい」という条件をみたす、3つの実験をしました。
- 食べ物に入っている「でんぷん」を見てみよう
- ヨウ素液に食べ物の切れ端を浸すと「でんぷん」を含む食べ物は紫色に染まります。この実験では、台所の三角コーナーに入っているような色々な野菜の切れ端を使って、身近な食べ物に入っている「でんぷん」の量がそれぞれ違うことを体験します。
- 1円玉と10円玉で電球を光らせてみよう
- 1円玉と10円玉を交互に積み重ね、間に塩水を染み込ませたキッチンペーパーを2枚おきに挟み、両端に発光ダイオードをつなぎます。
すると、電流を流していない発光ダイオードが光るんです!!金属の種類によってイオン化傾向が異なるため、電子の授受が行われて電流が流れるという仕組みです。
- なんでも大きくして見てみよう
- 葉っぱ,玉ねぎの皮、髪の毛、魚のうろこ、指紋…など、身の回りのものを顕微鏡で観察します。
◇解散式
最後に若松教授から参加者一人ひとりに参加証を手渡していただき、テクノドリームツアー2004は無事終了。