■平成17-20年度「特色ある大学教育支援プログラム」採択取組概要・採択理由
(取組の概要)
1990年度の出入国管理及び難民認定法改正以降、外国籍住民の定住化が進む群馬県では、多文化共生社会の構築は、近未来の日本を考える上で最も重要な地域課題のひとつとなっています。
その解決のため、本学では共生マインドをもつ専門的職業人の育成を行います。すなわち
- 外国人集住地域の実態を構造的に把握し課題を抽出する力の育成
- 地域間・人材間を協働ネットワークにする力の養成
- 多文化共生社会の構築に求められる対応策を専門領域から検討し実践できる人材の養成
これらの目標は、地域協働ネットワークを活用した全学的・総合的カリキュラムにより実践されます。具体的には、
- 多文化共生支援拠点の活用
- 協働型課題解決プロジェクトの推進
- 多文化共生インターンシップの実施等を組み込んだ教育カリキュラムを通して、共生マインドをもって多文化地域で活躍できる教師・医師・保健師・看護師・エンジニア・行政職員等を養成します。
(採択理由)
この取組は、群馬大学の教育目標である「地域に貢献する高度な専門的職業人の育成」を達成するため「地域社会に根ざし、地域社会に還元する」
大学として組織的に行っているものです。
外国籍住民の定住化が進む群馬県で、「多文化共生社会の構築」は地域の重要課題の一つです。この問題解決に寄与し共生マインド
をもつ専門的職業人の育成を行うものです。1998年度より教育学部を中心に取組が始まり、大学(地域連携推進室、学生支援課)、群馬県(多文化共生支援室)、大泉町(多文化共生コミュニティセンター)の
三者が連携を図り、調査から入り、プロジェクト演習、インターンシップから施策立案を行なうものになっており、単位認定まで行なっていることは評価されます。本取組は
多文化地域の課題解決の先駆モデルとして他大学の参考になると認められます。さらに他学部へ波及させ単位認定をし多文化共生教育プロジェクト推進室を充実し、大学全体で対応されることを期待します。